8ビット箱

携帯ゲーム

初めて遊んだ携帯できるゲーム機もまた、世代によって明確に分かれるところ。ちなみにわたしが初めて遊んだ携帯できるゲーム機は任天堂の「ゲームウォッチ」。初めて遊んだゲームウォッチは「FIRE(ファイア)」っていうゲーム。すごくシンプルで、画面左側の火事になったビルから人が飛び降りてくるので、それを下側にいる担架を持った人を操作して、ひたすら右側の救急車まで担架でバウンドさせて運ぶ、っていうルールのゲーム。そこで「落ちてくる人を担架でバウンドさせて運ぶ!?荒っぽいな!」とか思うと、もうそれは大人の思考かと。とにかく、ひたすらバウンド、人を地面に落としちゃいけない、という使命で、時間を忘れて熱中して遊んだ。当時、子どものわたしにとっては、5,800円という価格はとても高価なもので、誕生日にねだっても買ってもらえない代物。友達の家に行って、みんなで順番に遊ばせてもらってたけど、なかなか自分に回ってこない。やっと自分の番になっても、ヘタだからすぐに終わってしまって、次の子へパス。大勢の子で押しかけると、その日は1回2回くらい遊べるだけで、外も暗くなって帰らなくちゃならない時間に。ゲームウォッチを持ってる子は、ちょっとしたヒーローだった。

そして少し時期が経つと、任天堂だけでなく、バンダイからもLCD携帯ゲームを発売。

バクダンマン

ゲームウォッチに対抗?してバンダイから「GDシリーズ」として最初に発売されたのは「バクダンマン」。価格は4,980円で、任天堂ゲームウォッチよりも安い。5千円を切った「よんきゅっぱ」となって、ようやく親に誕生日に買ってもらおうと説得できる価格帯。親におねだり猛烈アタックして、やっと念願のLCD携帯ゲーム「バクダンマン」をゲット!でも、実際に買ってもらえたのはバクダンマンが発売されたすぐではなくて、ちょっと時間が経ってた。そして残酷なことにバクダンマンを手に入れた直後に、任天堂からは2画面のマルチスクリーンな「ドンキーコング」発売。バクダンマンを買ってヒーローになれる程の優越感は得られず、友達に自慢しても「ふーん。」って感じに。ヒーローどころじゃなく、一瞬にして完全に時代遅れ状態。バンダイのGDシリーズもその後すぐにいろいろ出てきて、自分の持ってるバクダンマンはより一層古くさいゲーム機へと転落。だけど自分としては、初めて手にした携帯ゲーム機。

毎日毎日、とにかく遊んでた。いつの間にか遊ばなくなってしまって、いつの間にかどこかに行ってしまったバクダンマン。捨てた記憶もなく、誰かに譲った記憶もない。どこに行ってしまったのかな……。ふと、あの頃を思い出して、どうしてもまたもう1度遊びたくなってしまって、ようやく最近になって中古で手に入れたバクダンマン。もう30年以上も前に発売されたゲーム機なのに、幸運にも不具合無く今も遊べる。

おもしろい!久しぶりに感じたあの時の「おもしろい」。 懐古主義とか、単純な言葉で片付けられない面白さが感じられる。 もう絶対に手放さない。 ちょっと電池の接触が悪いけど。

ちなみに当時バクダンマンの次に買った同じGDシリーズのLCDゲーム「クロスハイウェイ」も、中古で買い直した。

クロスハイウェイ

これもまた同じように思い入れのあるゲーム機。これを買ったのは、任天堂のマルチスクリーンゲームウォッチが高すぎて買ってもらえなかったから、バクダンマンと同じ価格だったクロスハイウェイを、同じように後の誕生日に買ってもらった。そして同じくして、このゲームも買った当時は既にもうそろそろ時代遅れになってたんだけど、自分としては新しいゲーム機を手に入れたことで、これまた猛烈に熱中して毎日遊んだ。

とても単純なLCDの固定されたパターンに映し出される映像なんだけど、当時の自分を含む子ども達は、その映像を脳内で立体的にリアルな感じで補間していたように思う。今の時代、映像は当然のように立体的で、ニンテンドー3DSなんて本当に立体映像が表現できてしまう。これはすごい事なんだけど、その分、頭の中でみんなが好きなように想像する機会は、確実に減っているんじゃないかな、とか思ったりも。みんなが同じように感じれることの良さはあると思う。だけど、一人一人の違った想像力で創造される機会が多かった当時も、それはそれで良かったように思える。今はゲームを作る(量産する)大人たちが、具体的に世界を作り上げている時代なんだと、わたし個人的にそう思うわけで。

昔はよく「ゲームは大人のもの」なんて、わたしは聞かされてきた。
当時の物価から考えても、値段も高かったし。
でもそれは、今となっては全く逆に思う。

実は、当時こそが「ゲームは子どものもの」で、
今こそが「ゲームは大人のもの」なのかな?と。
大人の見せたい世界を押し付けてる感じ。

もちろん個人的にそう思ってるだけで、実際は違うかもしれないけど。

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