8ビット箱

楽曲公開の進化

音楽系チラ裏へまずは「楽曲公開」に感じる時代の流れのようなものでも。

自分が実際にバンドをやってみたり、おうちで孤独にもくもく曲を作ってみたり、そういうことを昭和の時代からやっているけど、まだインターネットがそれほど認知されていない時代からの懐かしい思い出とか書いてみることに。

個人的には初めて他人様に楽曲を披露することになったのは1993年辺りで、まだネットと言えばインターネットよりもずっと認知度が高かったのは「パソコン通信」の時代。

この頃ってパソコンで曲作りとかは既に出来る状態であったけど、マシンパワーが無くて、オーディオトラックを扱うにはかなり投資しないと実現できなかった時代。

記憶にあるのは、マックを使ったレコーディングシステムだけど、本体だけでも100万円以上するし、更にソフトとかオーディオカードとかで、まぁすごい金額だったから、いまどきのように安いPCでDAW動かして録音とか、もう全然想像できない時代。

マルチトラックの音源を何に録音していたかというと、90年代前半はスタジオだとADATとかが多くて、 個人ではカセットテープMTRとか普通にまだまだ使われてたし。 90年代後半になってハードディスクMTRへの流れに。 そして、80年代まではスタジオでのMTRでも王道アナログテープ(オープンリール)が主流。

CDプレスするために、マスターCD(CD-R)作るにも100万円近くかけて。 CD制作はコストかかりすぎるから、アマチュアバンドはやっぱりカセットテープで販売する、というのは普通で、インディーズ系を扱うレコード屋さん(CD屋さん)でも普通にカセットテープがずらっと並んでた。 自分たちがやってたバンドは頑張ってお金集めてCD作った懐かしい思い出。

CDあんまり売れなかったけど。
ライブ中心だったので(言い訳)。

「楽曲の公開」となれば、インターネットがまだ普及していないし、当然ながら物理的な形での公開手段だけとなり、自主制作のCDやカセットテープを売ったり、ライブして直接見に来てもらったり。 ちょっとラッキーだったのは、当時、自分がパソコン通信(NiftyServeとか)をやっていて、運良く有線(現在のUSEN)の方とやり取りが出来て、うまい事言って、有線で1週間ほどヘビーローテーションで流せてもらえたりも。 それも1つの「楽曲公開」の方法。

どう「うまい事言った」のかはちょっと覚えていないけど。

ようやくインターネットが何となく広がり始めたのが1995年辺りだけど、既にその直前辺りで実験的に、自分のバンドでウェブサイトを作って、当時「TrueSpeech」というウェブブラウザのプラグインを使った形で楽曲公開してみたり。 その後すぐに「RealAudio」ってのがが出てきて、今度はそっちを使ってみたり、といろいろ先進的な取り組みをやってたちょっと変わったバンドを細々と活動。

今から考えると、たぶん日本国内で相当に珍しい実験的なことをやっていたと、そう思うんですけど。 Flashとか、mp3とか、そういうの「存在しない時代」ですから。

この大変さ、伝わるとうれしいのですが。

バンド名は何?って尋ねられると、たぶん誰も見つけられないから、書かないでおくことに。 検索しても、そう簡単には見つからないと思う。 うまくやると見つかるけど、たぶんわからないと思うし。 自分はベース、そしてボーカリストとキーボーディストの3人構成。

インターネットで楽曲を公開するのはなかなか大変で、公開された楽曲を聴く側としてもまた大変。 がんばってインターネット接続する方法を本で調べて、ネットに繋がったら次はプラグインをダウンロードして動くようにして、、、 ようやく聴ける状態になった!となっても、通信速度が遅すぎて結局聴けなかったり。 当時は光なんて一般家庭で使えないし、そもそもDSLも無くて、ISDNさえ一般的じゃなかった時代。 ぴーがーぴーがー言うアナログモデムを使って、インターネットへ繋ぐんですから。

そもそもインターネット上で音楽とか聴ける時代では無かったから。
当然ながら動画なんて、ほんとSF映画の世界。
大半の人は想像できないかと思うんだけど。

まだ楽曲を制作する環境はDAWなんて無かったし、ソフトシンセなんかも当然存在しない世の中。 シンセとかサンプラーとかドラムマシンとか、何十万円も払って、1台ずつ揃えて、エフェクターも個別に買ったりするわけで。 あっという間に高級車でも買えてしまいそうなお値段になるわけで。 当時、某楽器店の広告では「男の120回払い」とか、そういう文字が踊り狂ってたわけで、いやほんと、懐かしい。

一体、何が男なんだか・・・。
楽器に10年ローンとか、もう・・・。
この時代、バブルはじけてたし。

それと大変なのは物理的な部屋スペースの確保。 当然ながら何台も鍵盤楽器やラックモジュールが増えていくと、部屋のスペース確保が必要になってくるし、夏場は死ぬほど熱くなる(&暑くなる)からクーラーがんがん効かせて。 冬は暖房器具不要、というか酷くなれば、冬でもクーラー使ったり。 いろいろと、より一層電気代もアップアップ。

借金も増える増える。

とにかくは、音楽するにもお金のかかる時代だったので大変だったのは、ここでお伝えしておきたいと思うわけで。 90年代の前半までは、そういう苦労が注ぎ込まれた曲やアルバムばかりであることを知ってもらえると、またちょっと違った風に音楽を聴いてもらえるのかな、と少し思ったり願ったり。

音楽を作る上で、特にシンセサイザ中心の音楽となると、機材の制約(台数とか、そもそもの発音数とか)がある中で、いろいろ試行錯誤して考えて作られている曲が本当に多くて。 エフェクタも高価で、ここぞというところで使われていたり。 とにかくアイデアの絞り出し方が、現在とは全く違ってるし、比べものにならないと思う。

今は音楽を作るにはパソコンさえあればフリーソフトで一通り揃えられてしまうし、楽曲を公開するとなれば、タダでアップできるウェブサイトもたくさんあるし。 いい時代ですね。 だけど、自分はそういう「お手軽さ」は求めてないから、一時期は手を出してたけど、今はまた昔ながらの方法で音楽して遊んでたりするけど。

これ以上、現在の楽曲公開について書く必要も無いからこの辺で。
ググれば山ほど最新情報出てきますし。

ほんと、いい時代ですね。

で、その後の音楽のクォリティ上がってる?

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