8ビット箱

Ishido

1990年にリリースされたAccoladeの「Ishido : The Way of Stones」。

Ishido(石道)は沢山のプラットフォームでリリースされているけど、最初にリリースされたオリジナルはこのMacintosh版。

Ishido
72種類の絵柄が違う石を、Ishidoのルールでボード上にある96マスへ置いていく、というパズルゲーム。 石を置くルールは「隣と同じ絵、もしくは同じバックの柄」で、単純なようでこれがなかなか難しい。 隣にある石と触れる面が1か所であれば全然余裕だけど、ボード上へ徐々に石が詰まってくると、石どうしが2か所、3か所、そして最大4か所触れるようになると、その場所へ置ける絵柄が極端に限られてくるわけで。 うまく並べていかないと、すぐに手詰まりしてしまう。 この手詰まり感、悔しさ感は、まさに「上海」のゲームと共通していて、実際このゲームをプロデュースした人もどうやら上海を作った方みたい。

Ishido
このゲームも当時のMacintosh用ゲームにありがちなコピープロテクト策が講じられていて、Ishidoではちょっとオシャレ(?)な円盤の形をしたプレートを使って、ゲームを開始することができる仕組み。 ゲーム起動直後に、画面上に指定された絵柄や文字を見て、その円盤プレートを合わせると、答えが導かれる仕組み。 他のゲームでよくあるのが、ゲームマニュアルのページなどを指定されて、そのページある言葉を入力したり、パスコード表みたいな紙を使ってコードを入力したりとかあったり。

違法コピーで溢れかえっていたんだろうなと思うと、これは仕方がないことかもしれないけど、やっぱりめんどくさい。 だけどこのプロテクション方式だからこそ、一応は自由にフロッピーディスクをバックアップすることができるので、一応それは助かるんだけど。

Ishido
ゲーム始める前、こんな感じに問われてしまう。

ユーザとして困るコピープロテクトの方法としては、原本のフロッピーディスクを必ず最初に読ませないとプログラムが実行できないやり方。 原本のディスクが死んだら、それ以降プログラムは一切起動できなくなるわけで。 原本が壊れてしまったら有料で交換してもらえるってマニュアルには書いてあるけど……発売されてから20年、30年と経ったソフトウェアにサポートは受けられないし。 メーカーもコピープロテクトなんて、ほんとはやりたくないと思うけど。

Ishido
そして無事、コピープロテクトの問いに答えることができたら、「コピーしたらあかんよ。違法じゃよ。」という有難い説教を頂ける画面が現れる。

ほんと、めんどくさいですって、これは。

Ishido
タイトル画面。

モノクロでも、解像度が低くても、味わい深くてすごくアートな感じ。 ぼんやりと5分くらいは眺めていられるかも。 BGMはすごく静かで、ゲーム中は控えめなSEのみ。

そういえば、ここのところ「90年代風」とか「8ビット風」とか、そういうのが逆に新鮮なのか、キャラクターがドット絵で描かれていたり、わざと映像をにじませているような表現をやってみたり、そういうアプローチのゲームもまた増えてきているけど、なんか違う……。 ドット絵なのに、キャラや背景の動きがめちゃくちゃスムースだったりするし。 当時の「こうしないと表現できなかった、限界ギリギリの手法」として生み出された技術を余すところなく投入すれば、きっと「なんか違う」的な違和感は無くなるかも。

あ、話が逸れた。

Ishido
こんな感じに石を並べつつ進めていく。

ボード上に石が徐々に詰まっていく緊張感は結構中毒性があって、遊び始めたら完全に時間を忘れてしまうのがちょっと危険。 ゲームの遊び方としては4種類用意されていて、1人でもくもくとやっていくものもあれば、Macintoshにも協力してもらって進めることもできたり、逆にMacintoshを相手に戦ったりと、なかなかこれが熱くなる。

Ishido
誤った石を置こうとしたら、置けないことを軽く優しく教えてくれるダイアログボックス。

Ishido
石の絵柄を自分でも作れてしまうエディター機能が搭載しているっていうのは、当時としては画期的だったかも。 残念ながらわたしには絵心は皆無なので、自分でデザインしようとは思わないけど……。

Ishido
ゲームが終われば、よくあるハイスコアの登録。

基本、1人でやってるだけなので、ランキングに残る名前は自分の名前。 そしてコンピュータ相手で競ったりすると、「Mac」のハイスコアも登録されるというちょっと凝ってるデザイン。

Ishido
このゲーム、製作者の思い入れも相当に凄くて、遊び方を説明しているマニュアルだけでなく、このゲーム(ゲームのルール)が生み出されたことについての、ちょっとした読み物みたいな冊子も同梱。 やっぱりこういう物理的なものにも拘りがあるのって、このゲームを買った側としても思い入れが強くなる感じ。

Ishido
パッケージ物ゲームは、ちょっとしたオマケが付いていたりするのもあって、個人的に今の「なんでもオンライン。マニュアルも無いことがほとんどで、あってもPDFとかダウンロードしてね。」という流れは全くワクワクドキドキ要素ゼロ。

エコだろうけど。

ドキドキもエコですか。

Ishido
ところで、Macintosh版ではモノクロ版とカラー版の2種類のプログラムが同梱されていて、Macintosh IIciで動かせばカラー版を遊べるけど、個人的には実のところモノクロ版の方が絵柄が見やすいからPowerBook 180でモノクロ版をプレイ。 手軽に遊べるし、この手のパズルゲームはトラックボールの方が操作性が良くて。 初期のMacintosh用ゲームは基本的にモノクロ画面で遊べるようにしっかりデザインされていて、カラー版よりもモノクロ版の方が出来がいいように思うゲームが結構ある。 OS8辺りからは逆にカラーのゲームがメインで、モノクロで遊べるゲームが出なくなってしまったのは個人的にはかなり残念に思うところ。Macintoshのゲームの何がすごいって言うと、モノクロ画面を使ってうまく表現していたゲームが沢山あったことと、それが1つのMacintoshらしい個性のあるゲームが多かった、ということに貢献していたと思うから。

落ち着いて、ネット気にせずオフラインでじっくりパソコン遊べるパズルゲームが減ったのもこれまた残念。

今どきのFPSとかも好きだけど、こういうのを遊ぼうと思うと古いゲームするしかなくて。

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