8ビット箱

サンダーボール

Thunder Ball
アスキーの「サンダーボール(Tunder Ball)」。 昭和59年(1984年)発売されたPC-6001版市販ピンボールソフトで、恐らく一番後発な気がする。パッケージもかっこよく凝っていて、手にしたときのワクワク感もハイレベル。

Thunder Ball
このゲームの説明書がまたすごく良くて。 随所に現れる手書きイラストでの説明とかがあったり、読んでいるだけで楽しい説明書。 プログラムの「主要ルーチンのエントリ・アドレス」とか、そういうことまで説明されていたりと、プログラム少年にとっても堪らない充実した内容。 今時の説明書なんて、紙の印刷物でさえなくなりつつあるし、pdfファイルをダウンロードしてくれとか、個人的にはその流れはとてつもなく残念だな、と。

ゲームはお店で買って帰路の途中、待ちきれずパッケージを開けて、説明書見て、まずはワクワクする……。 それはさておき、ゲームをカセットテープからロード。 そっと目を閉じて、お約束のピーガーサウンドに約10分浸る。

Thunder Ball
ここで注意喚起しておかなくては。説明不要だと思うけど念のため。 RGBのディスプレイ(CRT)では、こんな感じに白黒で表示されてしまう。 PC-6001の発色テクニックである「にじみカラー」が、デジタルRGBでは全く機能しないことが原因。 PC-6001のにじみカラー機能(あえて『機能』と呼ばせていただく)を利用しているゲームは結構あって、そういうゲームはRGB出力するとすべてこんな感じに白黒になってしまう。 そもそもPC-6001にはRGB出力が無く、RFかコンポジットのみ。 テレビの機能を120%(いや、それ以上)余すこと無くフル活用しているため、PC-6001用ゲームに限ってはできればコンポジット出力(ビデオ出力)をおすすめしたい。

PC-6001mk2用に作られたゲームの場合は逆にRGB出力を使った方がいいと思う。 特にスクリーンモード4のゲームは、配色によっては文字がにじんで(潰れて)とてつもなく読みづらかったりするものがあったりするわけで。

Thunder Ball
気を取り直して、テレビのビデオ端子につなぎ替えて表示したのが、これ。 見事に美麗な赤・緑・オレンジ・白(そして黒)で描き出されたピンボール台。 フリッパーを動かし、時と場合によっては台を揺らす機能を使ったりして(揺らしすぎるとTILTになってしまうから注意)、高得点を狙っていく。

Thunder Ball
ちなみにカセットテープにはいろいろなピンボール台が収録されている。 個人的にこの台が一番苦手。 すぐに左側にある死のスポットへ吸い込まれてしまう。このサンダーボールには細かく設定できるようになっていて、ボールのスピードを変えたり、ボール反射の大きさを変えたり、重力の強さまで変えることができたりも。設定次第ではとんでもなく簡単にもできるし、とんでもなくあり得ない動きになったり。

Thunder Ball
パチンコみたいな、いや、スマートボールと呼ぶべきか、そういう感じにパーツが配置されている台。 この台は、マルチボール状態になるとなかなか白熱してしまう。 っていうか、スマートボールとか、今これを読んだ人でどれくらいの人たちが知っているのだろうか?という軽い不安を背負いつつ。 そして画面からも確認していただけるかと思うけど、最大4人までのプレーが楽しめる。 みんなで集まってワイワイするのもよし、独りでドキドキするのもよし。 好みのプレースタイルでどうぞ。

Thunder Ball
そんな感じで予め用意されてるいろいろなピンボール台をロードして遊んでいくけど、これが「ロード」するときの画面。 とてもシンプル、そしてわかりやすい洗練されたユーザインタフェイス。 説明書が無くても、指が、体が、自然に動くような設計になっている点も、後発のソフトならではだと思う。

で、このピンボール、パッケージにも書かれている「コンストラクションピンボール」という、もう1つの大きな機能を備えているのが特徴。 なんと、自分でオリジナルのピンボール台を作ってしまえるという、ピンボールマニアには夢のような機能が搭載されている。

Thunder Ball
筆者自身はマニアではないので、とりあえずマニアらしくない台を1つ作ってみた。 ほぼ確実にボールが途中で引っかかって、台を揺らしまくってTILTになるか、一気に下へ吸い込まれるようにボールが落ちるか、という状態だけど、こういう風に作ることができる、という作例。 フリッパー、左に1個しか置いてないし……。 ここで作ったオリジナルのピンボール台は、さっきのカセットテープロード画面にあった「S:セーブ」のコマンドで、家電屋さんから買ってきた新しいカセットテープに記録してもらえればOK。

もちろん、バックアップは忘れないように!
手間を省いてダブルカセットデッキでダビングするのでは無く、複数のカセットへデータレコーダで直接に保存することをおすすめしたい。 一手間も二手間もかける、それが時として確実な救いへと繋がることをお伝えしたところで、ゲームの続きに熱中したいと思う。

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