8ビット箱

古い音楽と古い記憶

ひさびさに兄弟で音楽のことを語った。

年齢を重ねていくと徐々に懐古主義な感じになってしまうのかもしれない。

たぶんそれは、その時その時それぞれの時代で町の中やテレビ・ラジオから流れていた音楽が耳に入ってきていて、意識して聴いているわけではなくても、その音楽が頭の片隅に残っているわけで。

そして長い時間が経ち、ふと、その時代の音楽が耳に入ってくると、懐かしい音楽と共に懐かしい思い出が蘇ってくる瞬間がとてつもなく心地よくて。

楽しかったときのこと、すごく辛かったときのこと、笑ったときのこと、泣いたときのこと、いろんな記憶が、その音楽と共に蘇る。

その音楽の良し悪しは全く無関係で、長く生きれば生きるほどに過去の記憶が呼び起こされることが増えてくるのは当然のことで。

だから、つい懐古してしまう。

古いものに「執着」しているのではなくて、過去の遠い記憶を思い出しては、今の状況と比べてみたり、単純にその懐かしい時代へちょっとトリップしたり。

自分が生きてきた時代は、何か出てくるものが今まで全く存在しなかったもので、それはとても斬新だったり、とても変だったり。

もしかするとちょっと幸せな時代だったのかな?と兄弟で酒飲みながら話をしていた。

古臭い音楽だったり、変な音楽だったり、いろいろあるけど、テクノロジが今よりもずっと古くて単純で、音楽にはミュージシャンやアーティストが表現する「そのもの全て」が記録されていることに「凄さ」があるんだと、そう個人的には思うわけで。

ちょっとしたミスがあったり、ちょっとだけ未完成な感じだったり、それはまたある種の「余裕」であったり、商業的な感覚が今よりかは少し控えめな音楽がとても多くあって、その時代に生きてきた自分たちは、なんとなくちょっと、今の時代にある窮屈さが時々辛くなるのかもしれない。

時々は昔よく耳に飛び込んできてた古い音楽を聴いて、気持ちのリセットをしつつ。

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